辛い別れ
40代後半になると辛い別れがあった。
お世話になった叔母さんが立て続けに亡くなったのであった。
母には2人の妹と2人の弟の計5人弟妹であった。
母の双子の次女の静江叔母さんは脳梗塞で入院し母に看取られて亡くなり、49日も経たない内に3女の綾子叔母さんが通勤途中に動脈瘤断裂で路上で倒れ救急車で運ばれたが既に死亡していたとのことであった。
私が幼い頃から静江叔母さんのことをしーちゃんと呼び、綾子叔母さんのことは綾子ねーちゃんと呼び非常に可愛がって貰えた。
弟妹の中でもこの叔母さん2人が一番好きであった。
いずれも亡くなった時、私は海外出張中で告別式に参列できず異国の地からお別れをしたのであった。
私は2人の叔母さんの死と忘れかけてた自身が20代前半で頚髄損傷で生き死にをさまよった人生と重ね合わせたのであった。
人の死とは儚くもあっけないものだと痛感したのであった。
それから半年後に帰国し墓参りをするために久しぶりに母と再会をしたのであるが、余りにも小さくて弱々しい姿を目にしたとき涙がこみ上げていたのであった。
母と墓参りをしたあと、落ち着いたら一緒に暮らさないかと打診したのであった。