「猫と杖とキャンピングカーと」はこちらから
やもめ暮らしの家の掃除は決して綺麗と言えたものではないことは自覚していた。母と同居し始め直ぐに綺麗な風呂に毎日入れるようにと親孝行の真似事の如くその日は朝から風呂場の隅々まで綺麗に掃除しようと意気込んでいたのであった。手始めに浴室の天井を…
50歳を迎える頃に郷里の母がやっと仮同居することになり羽田まで車で迎えに行ったのであった。生活に必要な荷物は事前に宅急便で送っていたので全日空の職員に付き添われた母は手提げバッグをひとつ持ってゲートに現れたその容姿に目頭が熱くなった。こみ上…
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