オヤジの闘病回想記

ブログ「猫と杖とキャンピングカーと」に登場する1956年生まれのオヤジが約40年前に大怪我をし、躰の自由を奪われ人生観が激変、現在に至るまでの葛藤を綴った記録です。

新天地

苛立ち

赴任してから時間が過ぎると共にウエルカムパーティやスタッフとの飲み会などで現地のエンジニアやデザイナー、ディテイラー達との交流は深まっていたのであるが業務については当初予定したOut-putには、ほど遠いレベルであった。原因を一言で言うと各自がバ…

心憎きサプライズ

アメリカに赴任してから、私を育ててくれた家庭や家族の関わり方がアメリカの家庭と余りにも違うため驚愕するばかりであった。そんなあるオフの日にエンジニアリーダーのデニスが突然私のアパートにやって来て、「今日家に遊びに来ないか?」と誘われ特に予…

ヌーナーからフレックス勤務

ヌーナー問題も落ち着き、3ヶ月の研修を終え最終的に構築できた体勢は、エンジニア19名(20)、デザイナーは28名(30)、ディテイラーは37名(40)とそれぞれの業務分担で欠員していたのであった。括弧内数値は当初の目標人員数であったが、この体勢で私が日…

金曜日にヌーナーになる

「郷に入らば郷に従え」の如く、私は金曜日の午前中に「ヌーナー」達に声を掛けたのであった。今日は私も「ヌーナー」になると彼たちに宣言すると驚いた顔をしながら快諾してくれたのであった。勿論、「ヌーナー」達を改心させるための私流のやり方で、拠点…

バブル経済と郷に入れば郷に従え

新たな自活する場所を得て数年後、仕事も体調も順調に世の中はバブル経済のまっただ中であった。給与やボーナスも右肩上がりであったが、ものの値段も右肩上がりで高騰したのであった。日本中が狂ったように沸き立っていたのであった。特に不動産はどこもか…

思い描いた自活

半年の約束で元上司の戸建に同居することにしたが会社ではいい上司でも24時間年がら年中、傍に居ると、私の性格上窮屈で息苦しく、しまいにはストレスからか夜寝られなくなってしまったのであった。限界だ。もうこれ以上は無理だ。早くこの生活から抜けだそ…

私は精神異常・・・なのか?

元上司の戸建に同居生活を送る事になり、やはり気を使う事が多くなったのである。元上司は酒が飲めないので、私が毎週末金曜の仲間との「飲みにケーション」で帰りが遅くなると、身内を心配するかの如く、翌日の朝に一言言われるのであったのである。元上司…

変わる生息地域

オヤジ27歳の5月のGW中に寮から元上司宅へ引越をするのでった。東京23区から車で2時間ほど離れた首都圏であったが、まるっきり土地勘もなく、少し田舎の風景も散見される地域へと引っ越すのであった。職場の仲間たちがワンボックスカーのレンタカーを手配し…

会社移転で元上司宅に下宿する事に!

私が所属する研究開発部門が都内から首都圏に移転する事が決まったのである。前々から話は出ていたが、本格的な引越日程などが提示され、これを機に寮生活から賃貸住宅での暮らしに変えることを検討したのであった。土地勘も無く、休日に仲間と移転先の街の…