金曜日にヌーナーになる
「郷に入らば郷に従え」の如く、私は金曜日の午前中に「ヌーナー」達に声を掛けたのであった。
今日は私も「ヌーナー」になると彼たちに宣言すると驚いた顔をしながら快諾してくれたのであった。
勿論、「ヌーナー」達を改心させるための私流のやり方で、拠点長の副社長には、これまでの経緯とこれからの対応を話して黙認してもらっていたのであった。
大手を振って今日から「ヌーナー」になったのであった。
「ヌーナー」の彼らと食事しBudweiserの瓶ビールをラッパ飲みしながら仕事の話を一切せずに、私の躰のことや、彼らもまた私の脚に障害が有ることに興味を持っていて日本人とは違いかなり突っ込んだ事を遠慮無く聞いてくるのであった。
また私なりの日本人気質を現地エンジニア達に伝えて理解してもらうことに熱弁を振るったのであった。
「ヌーナー」になること3回目にいよいよ本題である金曜日も定時まで研修を受けてくれるように、日本企業では「ヌーナー」は悪しき習慣で有ることを伝えたのであった。
話をした翌週の金曜日の午後の研修をはじめると、そこには「ヌーナー」が5人中4人がいたのであった。
残り1人独りは、この日を最後に退社したのであった。
それ以降弊社では「ヌーナー」と言う言葉は誰も口にすることも無くなったのであった。
3ヶ月の研修を終え、最終的に残った体勢は、エンジニア20名に対し19名、デザイナーは30名に対し28名、ディテイラーは40名に対し37名とそれぞれの担当で欠員をしてしまったのであった。
以前、支社長からはアメリカエンジニア達は少しでも週給が多く出る企業に転職する中で、日本企業の同業他社も採用してもエンジニア達が定着ぜすに苦慮している事を聞いていたので、恐る恐るであったが、このことを支社長に報告し、この体勢で私が担当するプロセスを賄って行くことを報告したのであった。
すると支社長が笑みを浮かべ、握手をしてくれたので、私なりの判断として、かなりの定着率の数値を出したんだと理解したのであった。
支社長から、「どうやって・・・」と訪ねられたが、「ナイショッ!」と答えたのであった。
この体勢で日本と同じアウトプットを目指すには、まだまだ課題山積であった。
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⇩米国エンジニア達からのプレゼントMichiganマグカップ、現役で今でも使っています。
それにしても割れずに長持ちしてます。