「猫と杖とキャンピングカーと」はこちらから
隣部屋の頚髄損傷の患者さんの部屋を出て、自室に戻ってもまだ彼の余韻が残っていたのであった。治癒する怪我ならともかく、頚髄損傷は残酷で絶望しかなく、恐らく隣の彼は頚髄損傷の私が自立歩行している事を聞き、1分の希望を抱き絶望の中から抜け出したか…
高円寺の病院に入院し1ヶ月経つか経たないくらいの時に、私と同じ頚髄損傷で入院している患者さんがひとりいることをリハビリ担当のT氏が教えてくれたが、私は他の患者さんと挨拶は交わすが、入院した事情等は詮索せず、淡々と自分のリハビリに精を出してい…
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