オヤジの闘病回想記

ブログ「猫と杖とキャンピングカーと」に登場する1956年生まれのオヤジが約40年前に大怪我をし、躰の自由を奪われ人生観が激変、現在に至るまでの葛藤を綴った記録です。

絶望と切望の狭間

今日は点滴の種類が変わったからかヒリヒリ、チクチク、ズキズキの痛みは少し穏やかに感じた。

反転地獄でうつ伏せから仰向けになったタイミングでジョン牧師がやってきた

部屋の隅にあったパイプイスを反転ベッドの側に置き静かに腰掛けた。

日本人だからか、ゆっくりと話しかけてきた。

「何かしてほしいことはないか?」と・・・
なにも思い浮かばず、暫く沈黙・・・
静かな病室に医療機器の電子音が煩わしかった。

オレは、この無機質な部屋で単調な電子音を聞きながら、あの世に旅立つのか?せめて心穏やかに眠るように逝たい・・・
当時好きだったサイモンとガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」♪を聞きたいと頼んだ。

ジョンはうなずき病室を出ていった。
そして私は「コンドルは飛んでいく」の詩の情景を想像していた。
「この不自由なカタツムリより自由なスズメの方がいいな」・・・
今願が叶うなら、元の体に戻りたい。
 
絶望~絶望。


 

気分転換
寝てるのにモモがサクの顔面にキック!!
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