オヤジの闘病回想記

ブログ「猫と杖とキャンピングカーと」に登場する1956年生まれのオヤジが約40年前に大怪我をし、躰の自由を奪われ人生観が激変、現在に至るまでの葛藤を綴った記録です。

復職初日 パート1

今日は復職の初日であった。

今朝は余り熟睡出来ず目覚ましが鳴る前に起きて、暫く茫然としていたのであった。

ようやく立ち上がりコーヒーを淹れて、外界の景色を見て「やっとたどり着いた」と思ったのであった。

今日のために買揃えた戦闘スーツ、シャツ、ネクタイ、コートを眺め、ひと周り小さくなったな~ッとつぶやくのであった。

頭をセットし髭を剃り、好きなeau de cologneをネクタイの裏に一滴忍ばせ、戦闘スーツに着替えたのであった。

7時に寮を出て訓練で歩いた道程で会社に向かったのである。

駅に向かう途中、すれ違う方々の視線を感じながら、やはりぎこちない歩き方で杖を突いていれば、何だ~ッと見られる事は想定していたが、スーツ姿では、なおさらだと思うのであった。
電車でも、更に多くの方々の視線を感じたのであった。

訓練通りに会社の正門に到着し、身分証明書を守衛さんに見せると、守衛さんは敬礼をしつつ、チラ見をするのであった。

私は敬礼に少し驚き、従業員専用通路の傍にあるタイムカードを打刻したのであった。

そこから200m奥に私が従事する開発部門が入る建物があり、その入り口にも守衛さんが居て、そこでも身分証明書を見せ、敬礼とチラ見され中へと入って行ったのであった。

エレベーターに乗り、3階で降りると私が従事する職場の鉄扉があり、そこを専用鍵で開け中へ入ると既に数名が仕事をしていたのであった。

私は「おはようございます」と挨拶すると、1つ年下の先輩が掛けより「〇〇(私)さん、お待ちしておりました」等と挨拶と雑談をした後、私の自席へ連れて行ってくれたのであった。

私はミッドキャリア(中途入社者)で入社したので
入社年次順で年下の先輩が出来るのであった。

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