オヤジの闘病回想記

ブログ「猫と杖とキャンピングカーと」に登場する1956年生まれのオヤジが約40年前に大怪我をし、躰の自由を奪われ人生観が激変、現在に至るまでの葛藤を綴った記録です。

人と会社に恵まれて・・・頭が垂れる

スーツを新調して、気分良く会社に向かう清々しい朝であった。

私は復職して、私が所属するグループも100名体勢と拡大していたのであった。

私は中堅として、上司から告げられ会社の選抜試験を昨年から受講していたのであった。

管理職に最低限必要とされる生産活動の経営資源のあり方や部下の人財育成(人財育成の人は財産という意味で材ではなく財と現す会社の習わしであった)法や課題達成手法など、与えられた課題を解決しながら数回にわたるレポートの提出と役員前でのプレゼンテーションを行い評価され、次のステージに進む試験であった。

全社選抜100名が最終段階で30名まで絞られる8ヶ月に及ぶ、かなりしんどい試験であったが、今朝修了証を手にしたのであった。

この修了証は管理職になる為の必要最低限の社内資格を得たにすぎなかったが、私の人生では、かなり重い達成感のある証であった。

1部上場の企業に中途で入社し、企業留学中の怪我で頚髄損傷となり、入院加療、手術、リハビリ訓練で1年と半年もの間、休職し何とか復職する事が出来たが、躰に障害が残り職場のサポートを得ながら仕事や寮生活を営んでいた私であったが、何とかやってこられたのも人と会社に恵まれていたからであった。

頭(こうべ)が垂れるおもいであった。

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