オードトワレットはaramis
頚髄損傷の躰を酷使しながら仕事と労働組合活動でで明け暮れた1年が過ぎたのであった。
この頃の私の下半身の肉付きで右脚が異様に太くて逞しかったのであった。
両腕は細く、右腕は前腕屈筋群が乏しく、腕の見てくれは情けないものであったため、年間を通して長袖を着ていたのであった。
また、胸筋も薄く華奢な上半身であったので、必ずベストを着用し、華奢な上半身をカモフラージュするのであった。
そんな私でもスーツ、ネクタイと馬子にも衣装と言わんばかりに178cmの身長で着こなし、それなりに見栄えは良かったのであろう、女子社員が噂をしてくれるのであった。
職場の歓送迎会の酒の席ではあるが、そのことを女子社員から告げられたのであった。
嘘でも少し嬉しかったのであった。
（私は、バカだね～。直ぐ信じてしまうのであった。）
お陰でそれ以降は、会社に行くときのスーツやネクタイ、ハンカチ、靴下、靴、カバンは、それなりの物を揃える傾向であった。
この頃、私の唯一のこだわりは、オードトアレはaramis（アラミス）を愛用する事であった。
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aramisは少し贅沢てはあったが、仕事モードを切り替えるのに、私には欠かせないものであった。
