オヤジの闘病回想記

ブログ「猫と杖とキャンピングカーと」に登場する1956年生まれのオヤジが約40年前に大怪我をし、躰の自由を奪われ人生観が激変、現在に至るまでの葛藤を綴った記録です。

活きてる感!!

マニュアルがマル秘扱いは、理解したが就業時間内では、記憶する量が限られてくる、そこで入院でもお世話になった上司に懇願したのだった。

上司はあっさりと寮に持ち帰ることを許可してくれたのであった。
少し拍子抜けしたが、「課長の許可証」を発行してくれたのであった。
この判断の早さは、流石に「ナイスガイ」で、この上司のためなら、喜んで弾除けになることを強く思ったのであった。
本当に良い上司に恵まれたのであった。

上司は「誰かに相談したの」と尋ねるので〇〇先輩に相談してNGであったことを伝えると、上司から〇〇(相談した先輩)君には話をしておくからと、そこまでフォローしてくれたのであった。

暫くしてから持ち帰り許可をもらったことを打診した先輩に報告しに行くと、先輩はニコニコしながら私に「良かったな~、余り無理するなよ」と言ってくれたので、上司はどんな風に先輩に話したのか謎であった。

マニュアルは全部で6冊、キングファイルA4サイズ1冊の厚みが5cm程あるので、1冊を小分けして寮へ持ち帰ったのであった。

寮に帰ると食事や風呂を済ませ20時半から24時まで机に向かい、少し余裕のバッファーを入れ、60日で終わらせるスケジュール表を作成したのであった。
この60日間は土日含めて描き覚える事を優先して日程を立案したのであった。

寮の他の部署の先輩からは、「お前は受験生か?
」と言われたこともあったが受験生よりかは、遙かに気が楽だったのであった。

むしろ無意識の内に1年と6ヶ月の入院で制限された時間を自分の好きに使える歓びに、活きてる感を味わっていたのだった。

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